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知りたい、インプラントのエトセトラ
インプラントとは、医学用語で「植立する」という意味です。その名前の通りインプラント治療とは顎の骨にチタン製のインプラントを「植え付け」、しっかりと顎の骨と結合させることによって固定させる治療法です。そして、その人工歯根の上にセラミック製か金属製の人工歯を嵌め込むのがインプラント治療です。
生体親和性の高いチタン製の人工歯根は顎の骨としっかり結合されるため、極めて天然歯に近い噛み心地を取り戻すことができます。さらに定期検査やメインテナンスを怠らなければ、ぐらついたり抜けたりすることはほとんどありません。これらの利点からインプラントは「第二の永久歯」と呼ばれ、最先端の歯科治療として注目されているのです。
知りたい、インプラントのエトセトラ
インプラント治療における人工歯に使われるセラミックの多くは「ファインセラミック」と呼ばれる最も硬いセラミックによって作られています。ファインセラミックはダイアモンドに次ぐ硬度を持っており、日常的に使われる人工歯としては金属に劣るものの、抜群の耐久度を発揮してくれます。
義歯とインプラント治療の歴史
人類にとって二番目に古い人工器官をご存じでしょうか?
一番古い人工器官は皮膚の代わりとなる「衣服」ですが、二番目に古い人工器官が「義歯」なのです。古代から人間たちは虫歯や歯が抜けてしまうことに悩んでいました。そのためインプラントのように歯を埋め込む治療はかなり早いうちから生まれていたようです。現在発見されている最も古い義歯は紀元前500年ごろのもので上顎に施した石製だったそうです。また、6世紀ごろのマヤ文明からは歯をかたどった真珠貝が下顎の骨に三本施された頭蓋骨が残っており、「人類が初めて成功させたインプラント」として知られています。
とはいえ、本格的に人工歯根を使用したインプラント治療が歯科治療として使われ始めたのは近代まで時代を下らなければなりません。20世紀初頭ごろに作られたインプラントはステンレスや金、サファイヤなどが素材として使われていましたが、すぐに歯がぐらついたり、抜けてしまったりと実用に耐えるものではありませんでした。
そのような状況に革命を起こしたのが、1952年にスウェーデンのブローネマルク博士のチームが発見した、オッセオインテグレーション(骨結合)でした。生体親和性の高いチタン合金製の人工歯根を使用することによって、人工歯根と顎の骨がしっかりと結合し、人工歯が抜けることなくしっかりと固定されることがわかったのです。
ブローネマルク博士のチームによる発見によって、インプラント治療の基礎技術が確立されました。そして、技術の進歩と改善が続けられながら今に至るのです。
知りたい、インプラントのエトセトラ
日本でも原始的な義歯治療が行われていました。弥生時代の遺跡から蝋石(ろうせき)製の義歯が発見されています。また、14世紀ごろの尼僧の上顎の総義歯が残されていますが、これは木製で仏師により作られたと言われています。日本でも昔からなんとか抜けてしまった歯を治療しようと試行錯誤していたことがうかがえます。
インプラントはどのくらい保つのでしょうか?
メインテナンスを怠らなければ、長期的に保つと言われています。インプラントの歴史にも登場するブローネマルク博士は、1965年に初めてのインプラント手術を行なっていますが、その手術を受けた患者様のインプラントは今もなんの支障もなく機能しているそうです。インプラントの素材であるチタンの耐久性や耐食性などから考えても、数十年単位は保つと考えられています。
治療期間はどのくらい必要ですか?
インプラント治療には1回で人工歯根から人工歯まで入れてしまう1回法と、人工歯根をまず入れてから結合するまで待ち、改めて人工歯を入れる2回法の二種類あります。これらの手術法や個人差にもよりますが、すべての治療で3?12ヶ月ほどの期間が必要となっております。もし、自分の場合どれぐらいかかるのか知りたい方は、お気軽にご相談ください。
手術をすると聞いたのですが痛くないですか?
インプラント手術を行なう場合、局所麻酔を行ないますので痛みを感じることはありません。特に当院の場合、ご希望により静脈内鎮静法行なっておりますので、手術前の不安や動揺を覚えることなく、ゆったりとした気分のまま手術を受けることができます。
手術後の注意点はありますか?
当然のことですが手術当日は激しい運動、それからアルコールは避けてください。特にアルコールは厳禁です。また当日は長時間の入浴は好ましくありませんが、シャワー程度なら問題はありません。
歯の手術というと食事は大丈夫ですか?
香辛料など刺激がきついものや、極端に熱いものや冷たいものを避ければ、普段とあまり変わりないお食事で結構です。もし一度にたくさんのインプラントを入れる手術を受けた場合は、埋め込んだインプラントに食べものや義歯によって力が加わらないように注意してください。2?3日は噛まなくても済む、流動食に近いものをお勧めします。
手術後を受けるには入院が必要ですか?
入院する必要はありません。しかし、手術前の体調には気をつけてください。手術後も激しい運動は避けて、できるだけ安静を心がけてください。
インプラントは誰でも入れられますか?
歯周病などで顎の骨が衰えている場合は、顎の骨の厚みを増す治療(4ページへリンク)を受ける必要があります。多くの場合、これで顎の骨の問題は解決しますが、手術そのものに影響を受けやすい、心臓病や糖尿病、そして妊娠中の方は、インプラント手術を受けられない場合があります。ご自分がインプラント治療を受けられるかについては、お気軽に当院にご相談ください。
インプラントを入れる前にはどんなことをするんですか?
インプラント治療を施す前に当院では、徹底した術前の診査を行ないます。残っている歯の状態はもちろんのこと、口腔内全体の検査を行ない、口腔内の状態を十分把握し、歯石除去などの初期治療をまず行います。そして、インプラント治療を行える安全な口腔内の環境を作り上げ、CTスキャン、レントゲンによる撮影、患者様の口腔内模型による診査、インプラント埋入ステント(埋入の位置や方向をガイドする装置)の作成と埋入部位の確認などによる万全な診査を行なっております。さらに、インプラント治療に影響を与える糖尿病や高血圧などを持っていないかなどのお話をおうかがいした上で、少しでも患者様に安全に手術を受けていただけるよう努めています。
何故インプラント治療が行われるのでしょうか?
インプラント治療のメリットにもある通り、インプラント治療の利点は「第二の永久歯」として、長持ちする新しい歯としっかりとした噛み心地を提供するといった面です。入れ歯やブリッジといった治療と比べて、インプラント治療なら、人工歯根が顎の骨にしっかりと結合して、ぐらつくことも他の歯にも影響を与えることもありません。確かにインプラントは高額ですが、口腔内の問題を早急に片付けてしまうことは将来の健康を長い目で見た場合、結果的に患者様の利益になると考えております。